番組概要
ルポライターの浅見光彦が紅花の産地・山形県河北町を舞台に、紅花で財をなした旧家にまつわる過去に隠された連続殺人事件の謎を追う!
番組詳細
世田谷区深沢の閑静な高級住宅街。 新進気鋭のピアニストの三郷夕鶴(大河内奈々子)がマネージャーの車で送られてきた。すると、門の前で見知らぬ男が「これを旦那さんに渡してくれませんか」と夕鶴に一枚の紙を渡した。 夕鶴が開いてみると「はないちもんめ」という文字だけが書かれていた。 夜。 三郷邸の応接間では、夕鶴の父・伴太郎(峰岸徹)の誕生日会が開かれていた。
みんなで夕鶴のパリでのコンクールの映像を見ている。 母の輝子(江波杏子)、姉夫妻の透子(中野若葉)と力岡勝(小宮健吾)、叔母の泉野梅子(一紗まひろ)、そして、夕鶴の親友の甲戸麻矢(仲代奈緒)が笑顔で夕鶴を迎えた。 麻矢は父の甲戸天洞(山崎海童)からのプレゼントとして、木箱に入った陶芸品を伴太郎に贈る。 伴太郎は「また、おかしな掘り出し物か」とあきれ顔だ。
夕鶴が門の前で受け取った紙を伴太郎に渡す。 「はないちもんめ…誰からだ?」と眉をひそめる。 夕鶴がショパンの曲を弾くが、伴太郎は妹の梅子とすっと席をはずす。 夕鶴は伴太郎たちの様子に不審なものを感じる。 書斎で伴太郎が梅子に「はないちもんめ」という七文字が書かれた紙を見せ、「こんなことをするのはあの男しかいない」と言う。
伴太郎はハッとして「天洞に知らせないと…」と言い、受話器を取りダイヤルを押す。 だが、その時、天洞は神奈川県・伊勢崎町の古美術商「叡天堂」の社長室で口から鮮血を流して死んでいた。 テニスクラブで、ルポライターの浅見光彦(中村俊介)と夕鶴、麻矢、夕鶴のマネージャー・矢代(高橋義永)の4人がミックスダブルスで汗を流している。
光彦は、一年前の国内のピアノコンクールで金賞を受賞した夕鶴の密着取材を担当したのだ。 テニスが終った後、麻矢が夕鶴に気を利かして、先に帰ろうとすると、麻矢の携帯に電話がかかってきた。 麻矢の父である甲戸天洞が死んだというのだ。 検視によると毒物による中毒死だという。
浅見光彦:中村俊介 三郷夕鶴:大河内奈々子 三郷輝子:江波杏子 三郷伴太郎:峰岸徹 浅見陽一郎:榎木孝明 浅見雪江:野際陽子 ほか
原作:内田康夫 企画:和田行、後藤博幸 プロデューサー:小林俊一、大下晴義、金丸哲也 脚本:峯尾基三 演出:林憲昭 音楽:渡辺俊幸 制作:フジテレビ/彩の会
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。