番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時18歳だった福島県浪江町津島の末永利和さんです。
番組詳細
【ナレーター】桜坂美穂
震災時、末永利和さんは18歳。同窓会に向かう車の中で震災に遭った。その後の原発事故を受け、末永さんは避難住民の受け入れや炊き出しを手伝っていたが、自宅がある津島地区も避難対象となり、故郷を後にせざるを得ない状況となった。日々状況が変化し、「明日をどう生きるか」を考えることに精いっぱいで、将来について考える余裕はなかったと当時を振り返る。
現在、末永さんは津島の農地管理団体に所属、荒廃した農地の再生に向けた取り組みを行っている。原発事故により帰還困難区域に指定された津島地区では、2023年に一部の区域で制限が解除されたものの、大部分がいまだ居住できない状況にある。末永さんの自宅もその区域に含まれ、震災以降は定期的に帰宅、自宅の修繕作業を行ってきた。他にも、かつての住民を対象にした交流会を開催、「新たな津島」をつくるきっかけの場として
いきたいと末永さんは語る。
土岐真大
2025年
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。