番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時14歳だった岩手県釜石市の猪又敬大さんです。
番組詳細
【ナレーター】桜坂美穂
震災発生時、猪又敬大さんは中学2年生。幸い、家族とは避難所となった中学校の体育館で合流することができた。しかし、震災から2日目。沿岸部にある自宅へ向かうと、見慣れたはずの場所は土砂やがれきで溢れかえり、跡形もなくなっていた。「夢なんじゃないか」と思ったという。また、卒業した野球部の先輩からもらったばかりのグローブも流され、猪又さんは自宅も大切にしていたものも失った。
猪又さんは現在、釜石市役所のオープンシティ・プロモーション室で働いている。高校進学を機に釜石市を離れていた猪又さんは、大学4年生の時に帰郷した際、地元に活気がないことに寂しさとともに危機感を覚えたという。「このまま地元が廃れていくのは見たくない、何とか力になりたい」と、就職先に釜石市役所を選んだ。現在は、釜石市の人口減を食い止めるため「若者に魅力的な町にしていきたい」と、日々の活動に取り組んでいる
土岐真大
2025年
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。