番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時大学2年生だった岩手県洋野町の柾谷祐希さんです。
番組詳細
【ナレーター】桜坂美穂
震災発生時、柾谷祐希さんは大学2年生。部活の練習終わり、仲間との食事中に地震に遭った。建物の倒壊を予想させるほど長く激しい揺れだった。家族の安否が分からす車で家路を急ぐ途中、消防団員から津波が迫っていることを知らされた。直後、第2波が襲来。その恐ろしさを目の当たりにした。「あの時声を掛けてもらえなければ命を失っていたかもしれない」と振り返る。 柾谷さんは現在、久慈市内の消防署に勤務。消防隊員として
火災現場に出動する傍ら、救急救命士としての業務に従事している。今の仕事に就いたきっかけは、やはり震災での体験だった。当時を振り返る時、二つのことを思い出すという。それは、震災直後に何もできず歯がゆい思いをしたことと、常に活躍していたのが消防隊員だったこと。震災後「地元住民の支えになりたい」と思っていた刈谷さんは、進路として迷わず消防隊員を選択、中でも出動回数の多い救急救命士になることを志した。
土岐真大
2024年
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。