番組概要
その器にいけられた花は、廃墟に咲く命のよう。また、両手で持つことで気分がほっとするように工夫された器。どちらも東日本大震災を経験した岩手の陶芸家が生み出した。
番組詳細
その花器の肌合いは、さびた鉄のようにも、切り出された岩のようにも見える。そこにいけられた花は廃墟に咲く命を思わせる。東日本大震災の津波で、大きな被害を受けた岩手県野田村の陶芸家が、長い試行錯誤の末、たどり着いた形だ。また、同じ岩手県の温泉郷・花巻市は、震災後、観光客がなかなか回復していない。地元の窯元は、地域おこし協力隊でやってきた青年とある器を生み出す。それは、両手で持つと気分がほっとする器だ。
【語り】平野義和