番組概要
石川・能登半島に、集落の周りに竹で作った囲い「間垣」を立て、暴風雪から守り暮らす地域がある。風と暮らして80年。日本海の厳しい冬を生きる女性たちを見つめた。
番組詳細
厳しい季節風と、その風にあおられた雪や波しぶきが吹き寄せる石川・輪島、上大沢地区。この集落を守っているのが「間垣」だ。枝を落とした竹を隙間なく立て、集落全体を囲んでいる。「生まれてからずっと知りあい」という80歳を超えた女性たちの楽しみは岩海苔(のり)漁。腰を深く曲げ、時に波にさらわれそうになりながら漁を行う。間垣が響かせる「虎落笛(もがりぶえ)」と呼ばれる風の音が響く、奥能登の小さな里の物語。