番組概要
大西洋に浮かぶポルトガル領ピコ島、500年以上にわたり手作業のワイン造りが続く。琥珀色の白ワインには、強い潮風と溶岩と闘いながらブドウを栽培する人々の魂が宿る。
番組詳細
ピコ島は火山の溶岩におおわれ、海からは荒波と潮風が押し寄せ、「悪魔が住む」と恐れられた。溶岩の大地に唯一根付いたのはブドウ。人々は潮風から葉や実を守るため、畑に延々と溶岩の壁を築いた。総距離は地球2周分に及ぶ。すべて手作業で育てたブドウを桶に入れて足で踏む昔ながらの製法で熟成させ、豊穣の色合いと味が生まれる。フランスのボルドーやイタリアのチンクエ・テッレなど、他の世界遺産のワイン生産地も紹介する。
【コメンテーター】向井理,【語り】青山祐子,平野哲史