番組概要
【永遠の中に刻まれた悲しみ】誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回=100分で読み解く/2017年
番組詳細
自らの詩のことを「心象スケッチ」と呼んだ賢治。心象とは、宇宙や無限につながるものであり、人間の心象を描くというのは、個人的なものを越えて普遍的なものをスケッチすることだと賢治はいいたかったのだという。妹トシの死への悲しみを刻印した一篇「永訣の朝」も、単に個人の悲しみだけではなく、人間の「生と死」という絶対的な真実をこそ記そうとしたのである。第2回は、賢治が向き合った「生と死」の問題に迫っていく。
伊集院光、礒野佑子(NHKアナウンサー)【講師】山下聖美(日本大学 芸術学部 教授)【朗読】塚本晋也(映画監督・俳優)、原田郁子(クラムボン)