番組概要
「光州事件を描くーハン・ガンの『少年が来る』を読む」
番組詳細
今、世界で最も注目されている韓国人作家ハン・ガンの代表作『少年が来る』(2014年)は、1980年に起きた光州事件をテーマにした小説である。一国の歴史的な重大事件を俯瞰して物語を生み出すために、またそれが世界文学になるためには何が必要なのだろうか。ナイジェリア出身の作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェがビアフラ戦争を描いた『半分のぼった黄色い太陽』(2007年)との類似点も参照しながら考える。
光州事件、ジェンダーを越える、「死の回復」、アディーチェ、ビアフラ戦争、ワルシャワ蜂起
翻訳家 斎藤 真理子