番組概要
「グローバリゼーションの人類学('11)第7回・8回・9回」
番組詳細
人類は理論的に「単独者」として生きる選択肢がある。そのため、人類が「人種」や「民族」「国家」「親族」「家族」などの想像の共同体を生み出して維持する際に、様々なストレスが生じる。国家や民族はもとより社会集団の内外で無数に絶え間なく繰り返される「争いと和解」のプロセスにそうしたストレスが見てとれる。「独りでいること」を選択できる人間が、様々な争いと和解の過程を経て社会集団を生成する様子を分析する。
◆授業の目標 様々な「争いと和解」の過程の具体例を検討し、人類が生成し維持する社会集団の現状を知りその未来を考える。世界にはどんな種類と規模の「争いと和解」があり、その過程でどのような社会集団が生成、維持されるのか。その社会集団にはどのような可能性が秘められているのか。人類学的な現地調査を踏まえた理論的な考察を中心に「争いと和解」の諸相を通して、人類が生成して維持する社会集団の特質を追究する。
論的な考察を中心に「争いと和解」の諸相を通して、人類が生成して維持する社会集団の特質を追究する。 第7回「「民族」と「国民国家」の科学の本質主義と植民地主義」/第8回「「家族」とジェンダーをめぐる争いと和解」/第9回「「家族」とジェンダー:「自然」と「文化」の狭間で」
放送大学教授 大村 敬一 元放送大学教授 本多 俊和 岡山大学教授・副学長 中谷 文美