番組概要
「生活知と科学知('09)第13回・14回・15回」
番組詳細
科学知(科学的手法によって獲得される客観的な知)と生活知(生活のなかに埋め込まれてきた経験的な知)とはこれまで別々に扱われることが多かった。むしろ、これらを切り離して論じることは、教える側と教えられる側、専門家と一般市民、生産者と消費者といった立場の分離がより明確になることで発展した近代・現代社会になじむものであった。
しかし今日顕在化する様々な問題の解決には、異なる立場間の価値観・意見そして知のコミュニケーションが求められるようになってきている。この授業では、生活知と科学知の観点から、生活および生活者の課題を論究するものである。 ◆授業の目標 人間は誰しも生活する主体(=生活者)である。本科目では、生活を主体的にデザインし構築するてがかりを受講者が得るための、知識の提供と検討能力の育成を行うことを目的とする。
第13回「ローカルな知識の活用」/第14回「文化・価値と科学」/第15回「知のコミュニケーションと生活者の主体性」
放送大学教授 奈良 由美子 京都大学大学院教授 伊勢田 哲治