番組概要
江戸時代に『五輪書』を記した兵法家・宮本武蔵の敗北を紐解く。生涯に60回以上戦い、無敗を誇る天下一の剣豪でありながら、大大名に仕官できなかった理由とは?
番組詳細
生涯に一度も負けたことがない天下無双の剣豪・宮本武蔵の敗北から明日を生きるための教訓を探る。1582年、播磨国に生まれ、兵法家・新免無二の養子として厳しく育てられた武蔵は13歳で人生初勝利を飾って以来、剣の道を追求。関ヶ原の戦いに参加した後、足利将軍家の剣術師範を務めた名門・吉岡一門を破るなど、兵法家として名を上げる。そして1610年、かの有名な巌流島の戦いに勝利する。
その後、大坂の陣にも参戦した武蔵は明石藩の客分として城下町の整備を担当するなど、剣術以外でも才能を発揮。一方、天下一の兵法を広めるべく諸国を巡るが、自らが望む将軍家や尾張徳川家への仕官を果たすことができない。1640年、齢60歳を前にして、長年の夢を諦め、細川家の客分として生きる道を選ぶしかなかった。武蔵はなぜ、兵法家として日本の頂点に立つことができなかったのか?
武蔵は熊本藩主・細川忠利に客分として迎えられ、手厚い待遇を受けるが、程なくして忠利が病に倒れ、亡くなってしまう。武蔵は悲しみをこらえ、山中の洞窟に籠もり、自身の集大成とも言える兵法の極意を書き記す。それが今日、世界中で読み継がれている『五輪書』。そこに込められた思いとは?さらに2022年、武蔵の晩年の姿を示す、新史料が発見された。単なる剣豪にとどまらない、武蔵の知られざる実像とは?
歴史上の偉人たちが犯した失敗から、私たちが学ぶべき教訓を探る歴史情報番組。
伊東潤(歴史作家) 中西悠理(フリーアナウンサー) 【ナレーター】槇大輔
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