番組概要
名優・勝新太郎が主演をつとめる大ヒット時代劇シリーズの第2弾! 今回は真野響子が出演! (全29話)
番組詳細
名優・勝新太郎が主演をつとめる大ヒット時代劇シリーズの第2弾! 今回は真野響子が出演! 無駄な殺生はしたくないが、売られた喧嘩は買わねばならぬ。 座頭市(勝新太郎)は、いきなり斬りつけてきた男をたたっ斬った。 男は、やくざ赤鯰の長八(草薙幸二郎)の子分・寒天の清松(剣持伴紀)だった。
女房・おしの(真野響子)と息子・清吉(清水康晴)の顔を一目見てから死にたい…と断末魔の声をふりしぼる清松。 これも何かの縁だ、市は瀕死の清松を背負った。だが清松は家に着く前に絶命する。 市からわけを聞き、おしのには、長八が殺したかったのは市ではなく、清松だということがすぐにピンときた。 実は、好色な長八は、かねてより美人のおしのに横恋慕、その亭主の清松が目障りだったのである。
案の定、長八の命令で子分の辰六(今井健二)たちがおしのの略奪に押しかけ、大乱闘になった。 騒ぎで行灯が倒れ火事になる。 市は一人で辰六たちを蹴散らすが、大火傷をする。 気がつくと市は山あいの炭焼き小屋でおしのに介抱されていた。すでに四日になるという。 その気になればいとも簡単に亭主の敵を討てたはずだ。 斬ったはったは渡世のならい。 悪いのはかえって清松のほうだ。
おしのには市に対して何の恨みもなかった。清吉も市によくなついた。 おしのの献身的な看病で市の火傷はめきめき回復した。 市に美味しいものを食べさせようと、昼間は農家に雇われて慣れない重労働に精を出す、おしののいじらしさに報いるために、市は、全快したら母子を故郷に無事送り届けてやるつもりだった。 静かな海辺の村だという。
血の匂いの染みついた汚れた体ではしょせん見果てぬ夢だが、おしのが真剣に勧めてくれるように、嫌な渡世からすっぱりと足を洗い、そんな所で平和に暮らせたらどんなに幸福だろうと、市はふと思った。 看病疲れが出て、市の全快と引き換えにおしのはどっと寝込んでしまう。 生活費を稼ぐために、市は、清吉を連れてもみ療治に歩く。 その留守に、隠れ家の炭焼き小屋が長八に発見されてしまった。そして…。
座頭市:勝新太郎 おしの:真野響子 清吉:清水康晴 寒天の清松:剣持伴紀 赤鯰の長八:草薙幸二郎 辰六:今井健二 留一:小池雄介 三太:沖田駿一 庄屋藤左衛門:田武謙三 ほか
原作:子母沢寛 脚本:新藤兼人 監督:勝新太郎 音楽:村井邦彦 制作:勝プロ/フジテレビ
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