番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時、専門学校1年生だった岩手県久慈市の東優奈さんです。
番組詳細
【ナレーター】桜坂美穂
震災発生時、東優奈さんは専門学校1年生。仙台市の専門学校に通う東さんに被害はなかったものの、通信手段が途絶え、家族と連絡が取れない日々がしばらく続いた。久慈市に帰る術が見つからない東さんのもとに、街灯が消えて真っ暗な道を運転し、父親が迎えにきてくれたという。久慈市に戻った東さんだったが、目にしたのは、津波によって深く傷ついた故郷だった。しかし、進路決定の時期と重なり「ただ町の復興を願うことしかでき
なかった」と東さんは当時を振り返る。 東さんは現在、父親の事業を手伝いながら、「町おこし」に力を入れている。岩手県商工会議所に所属し、主に、地元の祭りやイベントの企画・運営を担っているという。出産を経験した東さんは、「守るものができ、今のままの久慈市でよいのか」と感じ、「町おこし」に力を入れ始めたという。東さんは、「誇りを持って久慈に住む人を増やしたい」と日々、活動に励んでいる。
土岐真大
2024年