番組概要
いま長崎大学で668人分のカルテや臓器標本を元にある調査が進む。明らかになったのは広島、長崎の原爆より前の薬剤による大量被ばくの実態。命の記録の封印を解く。
番組詳細
約100年前に開発された放射性物質が主成分の血管造影剤「トロトラスト」。人体に注射、血液や臓器を映して病気の早期発見につなげる画期的な薬剤だった。投与されたとされるのは、軍人や民間人など約3万人。数十年後、次々とがんを発症し亡くなったが、国は補償を一部に限定した。今、長崎大学で進む調査では、血管をがん化させ人体を破壊する内部被ばくのリスクも明らかに。時代を超えた検証は何を突きつけるのか。
【語り】鶴賀皇史朗
被ばく
実態調査