番組概要
「令和のしつけ」 高濱正伸(花まる学習会代表)
番組詳細
人間の土台となる部分には「自己肯定感」という心の部分があり、親として一番気をつけたいのはここが生き生きしているかどうかです。ケンカをして泣いていたけれど、翌朝になったら「おはよう、お腹すいた!」というような回復力。「嫌なことはある、でも大丈夫!」。この感じです。 「自己肯定感」を持つためには、2つの要素が大切です。まずは、「自分を絶対に愛してくれている」という確信を持てる人が誰か1人はいること。
もうひとつは、「強い心」があることです。この「強い心」を育てるために家でできることは「しつけ」、外では「つらい体験」をすることです。 世の中に出れば揉まれるものだ、気の合わない人ともうまくやっていくしかないんだ、と思える「強い心」を育てるのは、とても苦手な時代になったと感じています。いまの日本の一番の弱点だと思います。困難を乗り越えてこそ人間は強くなるのに、そのつらい体験を除去しようとしています。
そして、「しつけ」。これには夫婦のすり合わせが大切です。違う家庭のしつけで育った2人が夫婦になるのですから、それぞれの常識が合わないのは当然です。きちんと話し合って、「家訓」を作ってみてはいかがでしょうか。お互い決めたことだから守るし、何より子どもが一番安心できます。ブレないことが肝心です。孤独な子育てになりがちな時代だからこそ、ちゃんとすり合わせて決めて書いておくというのが基本だと思います。
講師/高濱正伸(花まる学習会代表) 司会/北村花絵(テレビ静岡アナウンサー) 手話通訳/石川ありす