番組概要
「つながる教養」 齋藤孝(明治大学文学部教授)
番組詳細
「教養」は、「○○と言えば△△」方式で身につけられると思っています。バラバラだから覚えられない。つながっていれば興味もつながるし、頭の中に定着しやすいのです。 きっちりとした学問体系で学び、ベースとなる学校教育は大事なものです。ただ、教養というのは、学校教育とはまたちょっと違い、自分の楽しみのため、生きる楽しみのためでもあります。一人一人が自分流にアレンジしたものが「マイ教養」なのだと思います。
教養を身につけるには、「ほー!」と驚く素直さが大切で、すごいことがあったら、「へー!」「ほー!」「これは大変なことだ!」と驚く、その練習が必要です。「深い理解」というとキリがないのでそこはちょっとあきらめて、無理せず、とりあえず知っておくということです。とりあえず知っておいて、別の知識とつながればいいという考えです。つなげ方は自在です。これに気づくと、知識はすごく自由なものだと分かります。
自分の苦手な分野も含め、雑誌や本で知識を拾っていきます。ちょっとした知識でいいのです。図鑑もいいですね。小学生の図鑑というのは、最近はものすごく優れています。子ども向けの図鑑ですから、大人が読んでも分かりやすいです。大人なだけに理解力があり、子どもの図鑑で学習した大人は強力です。ぜひみなさん、「○○と言えば△△」方式で教養を増やしていただければと思います。
講師/齋藤孝(明治大学文学部教授) 司会/北村花絵(テレビ静岡アナウンサー) 手話通訳/石川ありす