番組概要
令和の時代「魚を獲る」だけが漁師じゃない!「獲って・作って・売る」を実践する、島根の“新しい漁師のリーダーズ”!その奮闘の日々を追います。
番組詳細
島根県松江市、日本海に面した小さな漁村・御津(みつ)地区。ここで、定置網漁を行いながら、魚の販売から加工品づくりまでおこなう会社「御津フィッシャーマンズファクトリー(略してM.F.F.)」に従事する漁師たちがいます。会社を立ち上げたのは、御津生まれ御津育ちの小笹伸一朗(おざさ・しんいちろう)さん(36)。祖父の代から漁師の家庭で、漁業は生活の一部のように育ちました。
しかし漁師の高齢化や担い手不足といった問題から背を向け、当初は保育士の道へ。しかし、意気消沈していく地元漁師の姿や漁村が消えてしまう危機を前に、 自らが地域のために漁師になることを決意、8年前転職しました。旧態依然とした漁業のスタイルに戸惑いながらも、これを変えていけば、むしろ「伸びしろのある業種」ととらえ、在庫管理から漁の進め方までとことん見直し。
その先に「もっと消費者のニーズに応える、もっと稼げる漁師になろう」と、M.F.F.を2022年、立ち上げます。小笹さんは、その志で同世代から10代までの若者を次々と漁師にスカウト。そのなかで、元警備員や元介護職員など4人の転職組の漁師たちがM.F.F.の中心メンバーとして働いています。毎朝4時からの定置網漁が終わったあとが、M.F.F.の仕事。スーパーでの鮮魚販売に、居酒屋との直接取引。
干物や、地元に伝わる「サバの塩辛」の製造。さらに朝市で海鮮丼を提供。漁師も料理も素人からのスタート。失敗を繰り返しながら、転職者ぞろいのリーダーズは、次第に仕事の責任や喜びを見い出していきます。