番組概要
能登半島地震で海底地盤が隆起、波打ち際の生物は急に大気に晒されて死滅した。その海は今どうなっているのか?のと海洋ふれあいセンターの調査結果報告会をお届けする。
番組詳細
2024年元日発災の能登半島地震では、能登半島北西側・外浦海岸を中心に著しい海底地盤隆起が発生し、浅い海岸に生息していた生物が急に大気に晒されて死滅した。震災前から奥能登の鵜子に生きる生物を観測してきた能登町・のと海洋ふれあいセンターが、海底隆起が著しかった輪島市門前町の黒島公民館で調査結果の報告会を開催した。
会では金沢大学のロバート・ジェンキンズ准教授が古代からの能登半島の地盤隆起による成り立ちについて説明したほか、能登の海藻を研究している石川竜子さんが奥能登の海藻食文化と素潜り海女漁について解説。主催者・のと海洋ふれあいセンターの東出幸真さんも震災前後の海洋生物の変異について解説した。 黒島公民館での報告会に続いて、約4mも地盤隆起した鹿磯漁港でフィールドワーク。
隆起によって死滅したサザエや海藻類死滅を見学する一方、新しく生まれ育った海藻類などを目の当たりにして、海の逞しさを実感した。
ロバート・ジェンキンズ金沢大学准教授 石川竜子・のと海藻ラボ代表 東出幸真・のと海洋ふれあいセンター課長