番組概要
人生において「人から助けてもらう力」が大切だということを知っていますか?田中ウルヴェ京さんが勧める「助けてもらう力」を養う方法とは?
番組詳細
皆さんが持っている「人を助けてあげる力」。「力」と言わないまでも、困っている人がいたら助けたり、何かしてあげたりという経験はありますよね。でも、実は人生において、「人から助けてもらう力」がとても大切です。「受援力」とも言われる力です。私はよくメンタルトレーニングという立場でアスリートとご一緒するのですが、このアスリートにとって、引退後に「人から助けてもらう力」が必要だという研究がたくさんあります。
スポーツは自分のゴールが他人からも見えやすい。見えやすいゴールを持っている時は、助けてもらいやすいと言われています。でも引退するとそのゴールがなくなる。選手たちは、どのような人生を選択すればいいのか、人生をどのように作っていけばいいのかと悩むのです。選択が多すぎる状況は、人はとても困るものです。これはアスリートに限らず、退職後の人生の作り方にも共通することだとお分かりいただけると思います。
そんな時、「助けてもらう力」が必要になる。まずやってほしいのは「知らない自分を知る」ことです。自分のことを知らない領域の方に「私はどう見えますか」「助けてください」と聞いてみる。自分が普段生きている領域ではない、全然違う職種や生き方の人に聞くのがコツです。少し俯瞰してみると、自分がどんな人間かがわかるようになります。「助けてもらう力」というのは、人生を作るときに自分を客観視できる素敵な力です。
講師/田中ウルヴェ京(スポーツ心理学者) 司会/北村花絵(テレビ静岡アナウンサー) 手話通訳/石川ありす