番組概要
欲と権謀渦巻く国立大学医学部を「白い巨塔」にたとえ、財前五郎(唐沢寿明)と里見脩二(江口洋介)の運命と彼らにまつわる人々の人間ドラマを描く。
番組詳細
製薬会社の営業ウーマン・加奈子(木村多江)が、財前(唐沢寿明)と里見(江口洋介)の前で倒れた。末期のがんであった。里見は財前に手術を頼むが、財前は拒否。東(石坂浩二)から回ってきた関西経済界の大物・五十嵐(大林丈史)の“特診”手術に全力を注ぐことにした。だが、その手術が、危ういところで失敗しそうになる。
一方原告側の証人に立った里見(江口洋介)は、関口(上川隆也)の問いに「がん転移のおそれを財前(唐沢寿明)に伝え、精密な検査を勧めた」と証言した。一方、国平(及川光博)の反対尋問は苛烈を極め、「あなたの行動の根源には、個人的な嫉妬心があるのではないか」と問い詰める。だが、里見は落ち着いて「医師が競い合うのは患者のためであり、地位や名誉のためではない」と切り捨てた。
裁判は問題の大きさから鑑定医の報告を受けた後、結審することとなった。財前は、教授室からケイ子(黒木瞳)に電話をかけた。「俺は負けない…」。ケイ子は「私が医大をやめたのは、きっと人の命を扱うことが怖かったんだと今日分かったわ」と言い、「里見先生が相手なら負けてもいいじゃない」と答えた。財前は「俺は負けない」と再び言い放ち電話を切った。里見が帰ると、家に誰もいない。テーブルに書き置きがある。
三知代(水野真紀)と好彦(片岡涼)は家を出て行ったのだ。立ち尽くす里見。鑑定医報告の日がやって来た。洛北大の唐木教授(平泉成)は財前に有利な報告を行った。そして数週間後、判決の日・・・。
唐沢寿明、江口洋介、黒木 瞳、矢田亜希子、水野真紀、沢村一樹、片岡孝太郎、伊武雅刀、若村麻由美、西田尚美、野川由美子、池内淳子、かたせ梨乃、伊藤英明、石坂浩二、西田敏行ほか