番組概要
~諏訪湖浄化の35年 その今とこれから~
番組詳細
諏訪地域のシンボル諏訪湖。四季折々に美しい風景を見せてくれる諏訪湖は地域の憩いの場として親しまれている。しかし25年ほど前までの諏訪湖は、夏になると植物プランクトン・アオコが大量に発生し、周囲に悪臭を放つなど、ひどく汚れた湖だった。この汚れた湖をよみがえらせたのは、地域住民と行政、アカデミズムの3者が協力し、「よみがえれ諏訪湖」を合い言葉に積み重ねてきた浄化のための努力。
長野放送では、1990年からこうした浄化にむけた動きに着目し、下水道整備や自然の渚の再生、住民総出の清掃活動など、多くの取り組みを取材し、様々な番組を通して浄化への歩みを伝えてきた。今、諏訪湖には新たな問題が生まれている。船の運航を妨げる水草・ヒシの大量繁茂や水中の酸素不足によって発生したと言われるワカサギの大量死。諏訪湖からも検出されたマイクロプラスチック問題。
諏訪地域の人たちは、こうした新たな課題にも立ち向かい、それぞれに知見を出し合いながら、培ってきた連携によって解決への道を探り続けている。諏訪湖では去年、岡谷市に長野県の新たな環境研究センターが開設された。様々な課題の解決をめざし、諏訪湖の未来に向けた新しい動きが始まっている。
長野放送が諏訪湖浄化の活動を追って35年。数々の番組映像から「貴重な成功例」と呼ばれる再生の歩みをたどり、諏訪湖の今とこれからを見つめる。
長野県諏訪湖環境研究センター長 髙村典子信州大学名誉教授 沖野外輝夫 信州大学諏訪臨湖実験所長 宮原裕一 岡谷市環境課 小口智徳 ほか