番組概要
若き女性画家の遺作に込められた苦悩と再起の足跡とは。23歳の生涯を母親や友人たちの証言で紐解く。
番組詳細
第33回FNSドキュメンタリー大賞<ユンボの遺言~真理子 23歳の肖像~(高知さんさんテレビ制作)>
23歳という若さでこの世を去った一人の画家がいる。亡くなる4日前に撮影されたという動画には、同級生と無邪気に踊る姿が残されていた。土佐市出身の大﨑真理子。高知学芸高校から京都市立芸術大学に進学し、首席で卒業。大学院に進み、京都の銀行に作品が買い上げられるなど順風満帆に思えたが、自宅で突然亡くなってしまう。
実家近くの国道56号線を描いた油絵など、真理子が残した数多くの作品は、写実と幻想が入り混じった不思議な感覚を見る人に与える。中でも遺作となった「あの日のユンボ」が完成するまでの過程には、一人の画家の苦悩と再起の足跡が凝縮されていた。 さらに、その突然の死は、ある女性の人生に大きな影響を与えていた。真理子とは中学時代からの親友だったという女性は、公務員を辞め、東京芸術大学の受験を決意する。
彼女が語る真理子の存在とは。絵を描くにあたって「見えるものと見えないもの」というテーマを追い求め続けた真理子。緻密さと情熱をもって作品に向き合っていたその素顔を、恩師や友人、母親らの証言から紐解いてゆく。 番組のナレーションは、真理子が亡くなった年齢にほど近いタレント・岡田結実。
ナレーター:岡田結実(タレント)
ディレクター:明神康喜 プロデューサー:服部淳一