番組概要
大正時代、全国各地に残る職人の手仕事にスポットを当て「民藝」という言葉を生み出した柳宗悦。しかしその思想は、全て順風満帆に万人に受け入れられたわけではなかった。
番組詳細
沖縄を訪れた柳は、芭蕉布や紅型に出会い、その美の固有性に衝撃を受ける。当時、政府は沖縄に対し標準語奨励運動を展開していた。柳は「自文化への誇りを失わせてはいけない」と、方言の取締りを批判する。だが意外なことに、沖縄の人々は柳の意見に反発した。また、柳の長男・柳宗理は、父に反発し、西洋のアバンギャルドに憧れて工業デザイナーとなった。こうした反発を、柳宗悦はどのように乗り越えたのか?
【ゲスト】林家たい平,和田彩花,【解説】批評家・随筆家…若松英輔,【司会】高井正智