番組概要
与えられた秩序をただ受け入れ役割も固定した前近代社会。それに対し伝統や既存のルールから距離を置き物事を自立的に考えはじめた近代社会をヘーゲルはどうとらえたのか?
番組詳細
近代社会では、人々は今までにない自由を得るが、絶対的基準は存在しなくなり、社会が分断と対立に陥っていく危険性も出てくる。ヘーゲルは「疎外」「教養」といった独自の概念を使って、そうした状況を克明に分析していく。それは「なんでも論破したがる人」が蔓(まん)延する現代にも通じる事態だ。第二回は、社会が分断と対立に陥るメカニズムを明らかにし、私たちがそれを避けることはできるのかを考察する。
【講師】東京大学大学院准教授…斎藤幸平,【司会】伊集院光,安部みちこ,【朗読】八嶋智人,【語り】目黒泉