番組概要
走る消防士・土井陵。「日本一過酷なレース」で前人未到の記録を出した男を取材。日本海から太平洋まで415kmを走るレースでの新たな挑戦を追う。
番組詳細
山を走るトレイルランという競技。 2022年のTJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)という日本最長、最難関のトレイルランレースで、大幅に記録を更新し優勝した男がいる。2024年8 月、連覇とさらなる記録更新を狙い、この男が再び極限のレースに挑んだ。 この番組はその壮絶な記録である。
主人公・土井隆(どいたかし)は普段、消防署の管制室に勤務している。24時間の勤務を終え、帰宅後、すぐに向かうのは大阪の長居公園。どれだけ疲れていても、ランニングは絶対に欠かさない。まとまった休みが取れる時は、日本アルプスを駆け、時には海外の大会にも遠征する。
土井が足を止める日は、1日たりともない。今回のTJARの目標は、前回のタイムを5時間上回る、4 日と12時間。今年で43歳となる土井は、歳を重ねても、さらなる高みを目指した。
日本一過酷と言われるトレイルランレース。日本海( 富山県) から太平洋( 静岡県) まで、南北全長415km を8 日間以内に走り切らなければならない。標高差は合計27,000m 。 これは、富士山を7 回以上登ったことと同じ高さとなる。また、選手はレース中、誰の手も借りることは出来ない。長期間のレースに必要な装備や食料、飲料などは、全て自分のリュックに入れて背負い、宿のベットではなく寝袋で僅かな仮眠をとる。