番組概要
阪神淡路大震災の記憶を語り継ぐ画家と、教え子の子どもたち。震災30年の節目に合わせ、2年間かけて子どもたちが描いた絵本…その思いは被災地・東北へも。
番組詳細
神戸の絵画教室「アトリエ太陽の子」では、毎年「震災・命の授業」が開かれています。1995年1月17日、阪神淡路大震災。死者は6434人。生きたくても生きられなかった人たちは、どんな思いで亡くなったのか。もしも自分や家族だったら…。想像力を使って頭に浮かぶ姿や光景を「絵」に描きながら、子どもたちひとりひとりが命と向き合っていく授業です。指導しているのは、画家の中嶋洋子さん(72)。
震災で教え子二人を亡くした中嶋さんは、震災を知らない子どもたちに向けて、当時の様子をありのままに語り、震災の記憶を「絵」を通して伝えています。2022年、子どもたちによって、1冊の絵本を作る取り組みがスタート。震災30年の今年に完成しました。中嶋さんは東北の被災地も訪れ、一緒に絵を描くことで、被災地の子どもたちを元気づけてきました。絵がつなぐ、命の尊さ。震災を語り継ぐ画家と子どもたちの物語です。
武田和歌子(ABCテレビアナウンサー)
ディレクター 喜多貴嗣 プロデューサー 西 一樹