番組概要
カカオ豆からチョコレートを自家製する「ビーントゥバー」で世界2位に輝いた溶接職人が京都に。コーヒーの焙煎機やカカオ豆の皮むき機まで、全部自分で作ってしまった男!
番組詳細
のどかな田園風景が広がる京都・与謝野町。去年3月にオープンした『YOSANO ROASTER KYOTO』が話題になっています。カカオ豆からチョコレートを自家製する 「ビーントゥバー」で世界2位に輝いたお店なんです。作っているのは、店主の小西栄二さん。実は本職は、ショコラティエでも料理人でもありません。意外にも、溶接工。
高度な技術でチタン合金のオートバイのパーツや自転車を作り、「現代の名工」にも選ばれた凄腕の職人です。そんな小西さんが、何故チョコレートを?小西さんのこだわりはコーヒーにも。美味しさの秘密は、なんと焙煎機を自分で作ってしまったこと。しかも独学で。「何度も失敗するうちに、成功が見えてくる」と、2年の歳月をかけ出来上がったのが、セラミック遠赤外線ロースターです。
自家製の焙煎機を開発した時、様々な素材を試し、抜群に美味しかったのがカカオ豆でした。小西さんのチョコレートはこうして生まれたのです。遠赤外線ロースターで焙煎することの効能を教えてもらいましょう。
チョコレート作り始めて直面したのが、豆の皮をむく大変さでした。手作業だと1キロむくのに2~3時間かかります。そこで小西さん、カカオ豆粉砕分別装置を開発し、10分で皮むきを終わらせました。皮むきからチョコレートの原料となる「ニブ」の分別・粉砕まで行えるため、「チョコレート専門店から『神の機械』とよばれて全国から発注が来ました」。
この日、進学で京都を離れている2人の娘さんが帰省。溶接工の父親がチョコレートを作り始めたとき、どう思ったのでしょう?一緒に『YOSANO ROASTER KYOTO』を営む、妻の暢子さんは?そして、様々な技術を身に着けるうち、「すべての分野でトップになりたい」、「人の役に立つものを作りたい」という小西さんの熱い想いとは?
「地元を盛り上げたい」と58歳であるイベントを初開催する小西さん。京都・舞鶴にある赤レンガパークに、全国から名だたるコーヒーショップとチョコレート専門店が集結しました。さらに、バレンタインデーに向けて新たなチョコレート作りもスタートさせます。
佐々木蔵之介
※この番組は2025年2月8日に放送されたものです。 この番組は、ABCテレビの『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。