日本のチカラ#417[字]　100年先に絵す絵本を作ろう～阪神淡路大震災から30年～

番組概要

神戸の絵画教室「アトリエ太陽の子」では、毎年「震災・命の授業」が開かれています。 1995年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災。死者は6434人。

番組詳細

1995年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災。死者は6434人。生きたくても生きられなかった人たちは、どんな思いで亡くなったのか。もしも自分や家族だったら。想像力を使って頭に浮かぶ姿や光景を「絵」に描きながら、子どもたちひとりひとりが命と向き合っていく授業です。

指導しているのは、画家の中嶋洋子さん（７２）。阪神淡路大震災でアトリエの教え子２人を亡くした中嶋さんは、震災を知らない子どもたちに向けて、自身も経験した当時の様子をありのままに語り、震災の記憶を「絵」を通して、伝えています。

２０２２年の冬、「アトリエ太陽の子」の子どもたちによって、１冊の絵本を作る取り組みが始まりました。絵本のモデルとなったのは、震災当日に生まれた中村翼さん（３０）。翼さんの両親は、神戸市兵庫区で被災。余震が続く中、多くの人に支えられながら、ライフラインが途絶え、半壊状態の病院で翼さんを出産しました。

２０２４年の暮れ。阪神淡路大震災30年の節目に合わせて、震災を経験していない２１９人の神戸の子どもたちが２年間をかけて描いた絵本「ぼくのたんじょうび」が完成し、書店に並びました。    それは、子どもたちが、未来の子どもたちへ語り継ぐ震災の記録です。  命の尊さを子どもたちに伝え続けた画家・中嶋洋子さん（７２）が、アトリエの子どもたちにたくした思いとは。  震災の記憶を語り継ぐ画家と子どもたちの物語です。

出演者・スタッフ

番組ジャンル

• ドキュメンタリー／教養 - 自然・動物・環境 ,
• 情報／ワイドショー - グルメ・料理 ,
• 趣味／教育 - 生涯教育・資格